にんにくガーリック

元気に小説を書きます。水曜日のお昼ごろ更新の予定。このブログの内容は、特別な記載がない限りフィクションです。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アーケイヴンの酒場

片側が外れたウェスタンドアの先に、酒盛りをする集団と離れて、歌人がひとり竪琴を構える。月光に照らされた特等席が、特別な存在と醸し出す。歌人は新たな来客を認めると、着席を待って口を開いた。 はるかな昔、はるかに遠く、翳り輝く異国の地。ある男の…

【二次創作】超次元温泉ガロウズ堂 2018年の商い

超次元温泉ガロウズ堂。かつてパンドラスペースと呼ばれた地を改造し、広大な慰安観光施設へと作り変えたという。中でもVIP専用施設、殿堂の間は、時と次元を超えてあらゆる風景を一望できる露天風呂を構える、絶景ポイントとして噂が流れていた。 咲き誇る…

喫茶 囁き

コーヒーを飲みながら、人の囁きを聴く。喫茶店を渡り歩き、所によって異なる人の傾向が、新しい視点を貸してくれる。 物事に行き詰まったとき、こうして視点をリフレッシュすると、思わぬ解決の糸口が見えてくるのだ。 今日は都会の日曜日、カップルが近く…

固有の超能力で争い以外をする話

固有の超能力で争い以外をする話 目覚まし時計が騒ぎ出す。たかし小学3年生は目覚まし時計に屈せず眠ろうと頭まで布団で覆う。が、母親の参戦により布団を失い、あえなく起きるのだった。 コーンフレークと牛乳の朝食を済ませて、会話もそこそこにランドセル…