海産物の短編
『正義の球拳 フジツボクサー来日』 フジツボクサーが日本にやってくる。その知らせに誰よりも慄いたのは吉本光一だ。幼くして両親を亡くし、養護施設で育てられた。格闘技の試合中継を楽しんでいたが、フジツボクサーだけは、事故を強烈に想起させるので見…
『ヤドカリプス 地球最大の生命』 宿を借りるからヤドカリなど過去のもの。今では平野(ヤード)を駆るからヤドカリだ。 ロケット・エンジン点火!現代ヤドカリの間では速さと技術を競う、P1グランプリが定着している。整備されたサーキットを3周する時間を競…
『正義の炎弾 フジツボルケーノ咆哮』 フジツボたちが炎を吐いた。海中でも構わず燃えさかる炎が、かつての天敵イボニシを料理する。 フジツボは元々、移動を伴わずに生殖相手に届くため、大海原でも名の知れる長い生殖器を持っている。その隣にもう1本2本と…